ご挨拶
理事長ご挨拶
地方独立行政法人としてスタートしてから12年目となりました。
平成28年度に地域包括ケア病棟が新たに開棟されたことによって、一般急性期病棟(7対1看護)、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟とステーションによる在宅医療(訪問診療・訪問看護)から成る「地域包括医療・ケア」をシームレスに地域の皆様に提供できるようになりました。また、山武・長生・夷隅二次医療圏におけるがん診療病院として厚生労働省から認可されました。今後も、がん医療・ケアを更に充実させてまいります。
これから2025年に向けての様々な課題も出てくると思いますが、今後も堅実に歩みながら、安全に生み育て、安心して暮らせる街を目指し、住みたい街となるように取り組んでまいります。
「地域の未来を拓く」の言葉の下に、さんむ医療センターは行政と一緒になって積極的にまちづくりにチャレンジしていきます。
地方独立行政法人さんむ医療センター
理事長 坂本 昭雄
院長ご挨拶
当院のある九十九里平野は、太平洋に接し温暖な気候と豊かな自然に恵まれた非常に生活しやすい地域ですが、日本の地方社会が共通して抱える問題、少子高齢化に直面しております。
急速な高齢化に伴い地域住民の疾病構造は変化しました。生産人口が大多数を占めた高度経済成長時代には、ほとんどの医療が病気の完治をめざし社会復帰を前提としたいわゆる病院完結型の医療でした。しかしリタイアメント世代が多数を占める今後の医療は、複数の慢性疾患を抱えた高齢者が主役で、すべての疾病を根治せしめることは不可能となり、そういった患者さん達が可能な限り住み慣れた地域や自宅で生活できるように支える地域完結型医療が大切になってきています。
地域包括ケアという言葉を最近よく耳にすると思いますが、まさに地域の特性を生かした、住まい、医療、予防、介護、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が今、求められています。
山武地域の中核である当院の医療提供体制も従来の複数の領域別専門医による診療だけではなく総合的な診療能力を有する医師による診療が必要となってきています。また地域包括ケアでは従来の医師主導の医療に代わり、医師が多職種のコメディカルスタッフとフラットな立場でチームを作り、患者さんの抱える様々な問題をマネージメントしてゆく場面も増加し多職種の専門性を生かした支える医療の推進が重要となってきています。
さんむ医療センターは、
- 地域住民のための2次救急医療の充実を図ってまいります。
- 医療圏外のがん治療専門施設とのシームレスな連携による地域でのがん医療の充実を図ってまいります。
- 高齢者医療のさらなる充実のために回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟を有効に利用し、在宅療養推進のため訪問看護ステーションの機能を強化してまいります。
- 少子化対策として地域で安全に産み育て、安心して暮らせるまちづくりを行政と連携のもと推進してまいります。
私どもは、これらの目標を実現するために医師、看護師をはじめとした医療専門職の確保に全力をあげてまいります。そして即戦力の人材の確保だけではなく、次世代を担う若い医療人が育つ環境を少しずつ整備して行きたいと思っております。
どうか、地域の皆様のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
地方独立行政法人さんむ医療センター
院長 篠原 靖志
名誉院長のご紹介
地方独立行政法人さんむ医療センター
名誉院長 山﨑 純一
略歴
- 昭和51年3月
- 東邦大学医学部卒業
- 昭和56年7月
- 米国ノースカロライナ大学留学
- 平成10年1月
- 東邦大学医学部内科学第一講座 教授就任
- 平成15年7月
- 東邦大学 理事就任
- 平成18年7月
- 東邦大学医療センター大森病院 院長就任
- 平成24年7月
- 東邦大学 学長就任
- 平成30年6月
- 東邦大学 学長退任
- 平成30年7月
- さんむ医療センター 名誉院長就任
認定医・専門医
- 日本内科学会認定医
- 日本循環器学会専門医